Broken Flowers
思えば初めてJim Jarmuschの作品を観たのは高2の時、テアトル梅田で「ナイト・オン・ザ・プラネット」だった。あまりに面白くて劇場に居座ってしまったような気もする。。。
高校時代は映画と音楽に多くの時間を費やしたが、その当時僕は一つ年上だが不本意にも同級生となってしまったS君からいろんな事を教わっていた。S君は新しいクラス替えの時、あきらかに異彩を放っており、クラスメイトの多くは話しかけにくそうにしていたのだが、何故か僕とは気があったようで、次第にいろんな事を話すようになった。
僕は人から直接的に影響を受けた記憶はほとんど無いのだが、S君からは間違いなく影響を受けていた。「ナイト・オン・ザ・プラネット」もやはりS君と一緒に観に行っていた。
Jim Jarmuschの映画は素晴らしく、派手な撃ち合いや、わくわくするようなロマンス等は皆無なのだが、ずっと心に沁みる。
Jarmuschの映画では移動するシーンが多い(いわゆるロードムービー)。
見知らぬ道を行き、見知らぬ美しい風景に出合う。見知らぬ興味深い人々に出会って話をする。そこでは、日々の息苦しい人間関係から開放されて、まったく新しい自分を生きることが可能になる。
S君は自由奔放な人だった。
Broken Flowers - もはや言うまでもないが傑作です。
松尾芭蕉の「奥の細道」やケルアックの「路上」、ブコウスキーやバロウズ、ギンズバーグなんかのビートニクの作家も同じような感じですね。Jarmuschファンの人は是非お読みになってみてください。
奥の細道の序文だけご紹介しておきます。
月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、やゝ年も暮、春立る霞の空に白川の関こえんと、そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取もの手につかず。もゝ引の破をつゞり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより、松島の月先心にかゝりて、住る方は人に譲り、杉風が別墅に移るに、「草の戸も住替る代ぞひなの家」面八句を庵の柱に懸置。
※Jim Jarmuschのインタビュー。
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どうしてんのかなー?